2008年7月16日水曜日

消費―生産

原油先物の価格がぐんぐん上がっています。物価上昇とインフレが続いて景気も少しずつ右肩下がりのトレンドが続きそうですね。それにしても去年の終わりから今年の初めに架けて日本の景気は上向きだったはず。その時は日本の将来やニートと呼ばれる若者に注目が集まっていたけど、いまとなっては普通のサラリーマンも今日生きてくことで精一杯という空気が漂っているように思えます。凄いスピードで経済は動いている。ただそれだけなのに、人間の気持ちってここまで変わってしまうんですね。やっぱり報道がそうさせているのかもしれません。
ボクはこの風潮は少しずつ自分達の意識を変えていって、ムダを削減していくカンフル剤の役目になっていると思います。ちょっと前まではアイドリングしながら車内で寝ていたトラックの運ちゃんも気のせいか少なくなった気がしますし。自宅では使わない家電はできるだけコンセントを抜くことに決めました。こういった小さな改善が社会全体を最適化にもっていくように思います。クルマの売れ行きは気になるけど、高速道路では渋滞が減ったようですし、確かにボクもムダな運転を控えてます。

一方、新興国は今や開発ラッシュです。中東ではすさまじい勢いでビルの建設をしていたり。消費することで価値創造をしている。それにつられて、いろんな外国企業が新興国に乗り込んで、最後の大もうけに勤しんでるといった感じでしょうか。日本やアメリカも昔はあんな感じだったなぁって。ここで重要なのは彼らは従来のやり方で世界一になろうとしていることです。日本やアメリカも同じ道筋を辿ってきました。過剰生産と大量消費。簡単な構図です。作って作って消費させる。確かにそこで働く人たちはそんな体育会系の勝負に生き生きとしているのでしょう。悔しいけど、確かにうらやましいです。
だけど、強がりかもしれませんが、少なくとも日本で働く人たちは次のステップに行かないといけないような気がします。消費をしない働きかたというか、新しい儲け方を考えないといけない時が来ているような気がします。従来のやり方は捨てて。
それがきっと世界のさきがけとなって、そのうち世の中の生活スタイルも変わってくる。それを見つけた人が次世代のリーダーです。たぶん。