2008年7月9日水曜日

洞爺湖サミット

村上龍の広報ではないですけど、今回のRVRもしっくりきた気がします。昔はこんなオヤジがたくさんいたんだろうなって。こういう人が近所にいると自然と子ども達が集まってきて、「オヤジ」とか呼ばれて人生塾みたいなものが自然にできたのかもしれません。

昨今の環境問題と呼ばれるものは、ひと昔前では「領土」や「規制緩和」がそうであったように外交カードのひとつに成り下がっているような気がします。結局は自国の権益や各国首脳の「顔」を守るためのツールみたいに取り扱われています。それがもっとも現れてるのが「20年後とか50年後までに~」で始まるCO2削減論。結局、この問題は「誰が背負っていくのか」にまったく目が向けられてない。少なくとも20年後や50年後は今活躍している政治家は姿を消しているはず。次世代がどのように問題に対峙していけば良いのか、そんな議論もありません。例えば、CO2を50%削減する場合はいままでのやり方では経済成長率はここまで抑えないといけない。そうするとインフレ考慮してGDPは今後このように推移し、日本人の一般的な生活はこうなる~~などなど、この削減目標が未来に与える影響は少なからず計算できるはずです。こんな議論がないままG8のお偉方は腹の探りあいに終始しているのでしょう。もっと後世に何をしていくべきかを議論するべきなのに。
若者たちは大人が考えるよりも現実的だと思います。

これに関連して感じた点。
中国やインドの新興国がCO2の削減目標に否定的といわれてますが、そもそも中国をあそこまで発展させたのは、儲け目的の外国からの莫大な投資だったはずです。また、今の世界経済が保たれているのは新興国の発展に帰するものです。それを今となって彼らの責任のように言うのは責任転嫁もいいとこです。そんな議論は確実に平行線で終わるでしょう。
今の原油高もそもそもの始まりは欧米や日本のビックマネーが金融不安から先物に走っていた為です。儲けているのは一部の海外投資家でしょう。中東の人たちが金を独り占めしているわけでは決してない。

そんなこんなで遅くなったので寝ます。